フィルムが生きていた

家の写真用の棚から、2004年に期限の切れたフジの記録用カラーフィルムのパックが見つかった。冷暗所というわけではなかったが、外装フィルムも未開封であったし、処分するのは勿体無いので、最近使っているニコンF2に入れてみた。するとこれがよく撮れる。全手動だが、露出とピントを合わせてシャッターを切るだけ。何の不便もない。撮ってすぐ確認できるのはデジタルカメラの利点であるが、フィルム機の欠点ではない。後回し癖のある自分にとってはデジタルカメラより気楽だ。

Fujicolor print film
GR Digital 4

この記録用カラーフィルムはまとめ買いすると単価が200円台になる。発色に特徴があるわけでもない、普通の写りをするフィルムだ。棚の中で眠る前は、状況証拠を記録する業務に就く予定だったらしい。それが期限切れてから8年経って、カメラに入れられたと思うと、桜を写しているのだ。生きていると何があるかわからないぞ。

nikonf2_20120409-001
Nikon F2 + Nikkor F1.4 50mm

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