5月8日のクローズアップ現代、「“カリスマ”続々登場!ブログ新時代」の感想。
既にブログは日常の一部で、様々なブログを読んだりブログから波及する現象も当たり前の事となっているにも関わらず、番組ではやはり「どこか違う世界のできごと」のように扱われることに違和感を感じた。もちろんこれは自分がブログを読む日常にいるからで、題材が違う対象ならそれに対して「違う世界のできごと」と思っているはず。
「アルファブロガー」が、「何万人もの人が読み、大きな影響力をもつもの(ブログ)」の書き手とされており、Geek、アンテナ、論述などに捉われない定義になっていた。そもそもアルファブロガーという言葉は明確に決まっているものでもないと思うが、ブログに関わる人以外がブログの現状を知るための番組であるし、TV番組という立場上定義付けをしたものと思われる。ブログというメディアに永続する信頼性や安定があるとは思えず、アルファブロガーというのは影響力のあるブロガーに対する流動的な認識だと思う。「アルファブロガーの○○さん」という感じの紹介というのもなんだかな。
企業と個人ブロガーの連携の部分にも違和感。企業が直々にブロガーへ宣伝を頼むなら、実際したかしないかに関わらずブロガーへ息がかかっていると思ってしまう。ブログのクチコミ効果を宣伝に利用するのは当然の流れだが、宣伝のためのブログやその記事と自分の意見を言うためのブログには線引きをしたほうが信頼が持てる。
ブログが発端となって一般書の執筆をしたり、企業のやらせや倫理観、ブログによる人々の横への繋がりなど、既に驚くべきことではない。詰まる所、ネット上での出来事が現実世界へ影響を与えることが一般的に認知されることが衝撃的(?)で、ネットでの新しい価値観と旧来からの価値観の相違が問題を生んでいくのだと思う。