杜子春の結末

芥川龍之介の『杜子春』を読んだら, ハッピーエンドと受け取れる内容だった. 小さい頃に見た人形劇や舞台劇では救いのない結末だった記憶がある. ウィキディアによれば原作の『杜子春伝』とは所々に違いがあるようで, そちらは仙人は杜子春に家と畑を与えないようだ. 絶望的な結末を期待していたので肩透かしを食らった感があるが, 人間味のある仙人に救われた気持ちになるのも確かだ. 『蜘蛛の糸』に救いがなく『杜子春』ではある点で対照的だが, 共に初出は児童書らしいので, どちらも教訓を込めた内容になっているんだろうな.

蜘蛛の糸・杜子春 (新潮文庫)

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