1997年、日本では既にその人気を不動のものとしていた「ポケットモンスター」の小説。発売されてすぐに購入したのを覚えています。
作者はポケモンアニメの脚本をされていた首藤剛志氏です。アニメが元とはいえ、単にアニメの世界を文章にした冒険活劇ではありません。あくまで生き物として描かれるポケモン。小学生がポケモンマスター目指して放浪できる社会構造。ポケモンがボールに入る理由。物語の合間にこれらの設定が独特の台詞回しで語られます。リアリティを出すためか「難しい言葉」が随所に使われているのですが、小学生には効果抜群でした。
氏の訃報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。