Vagrant+VCCWで確認用WordPressを量産

WordPressのプラグインを公式プラグインディレクトリに登録する際、要求する(Requires)WordPressのバージョンを記入します。最新の環境なら用意は簡単ですが、古いバージョンでの動作確認をどうするか。今回は、普段の製作にも利用しているVagrantを利用しました。

必要なもの

  • VirtualBox(仮想環境を作るソフト)
  • Vagrant(VirturlBoxに開発環境一式を構築するソフト)
  • Vagrantfile(Vagrantで構築する環境のレシピ)
  • ターミナルの操作

Vagrantfileに、宮内さん作成のVCCW(vagrant-chef-centos-wordpress)を利用します。CentOSやApache、MySQLといった一般的なサーバ構成に加えて、指定したWordPress環境もインストール済みの状態で環境を作ることができます。インストールの詳細はVCCWのREADME-jaを御覧ください。

VCCWを使って環境構築

WordPress3.8日本語版の環境を明示的にインストールする設定です。ローカルコピー先のディレクトリ名は分かりやすいものを自由に付けて結構です。

$ git clone https://github.com/miya0001/vagrant-chef-centos-wordpress.git vagrant-wp3.8
$ cd vagrant-wp3.8
$ cp Vagrantfile.sample Vagrantfile
$ vim Vagrantfile

Vagrantfile.sampleからコピーして作ったVagrantfileを、ターミナルからのvimや、コピー先からエディタで開くなどして編集します。何個も作る際はIPアドレスに注意。

WP_VERSION = '3.8' # latest or 3.4 or later or http(s):// URL to zipfile
WP_LANG = "jp" # WordPress locale (e.g. ja)

WP_HOSTNAME = "wordpress.3.8" # e.g example.com
WP_IP = "192.168.33.88" # host ip address

書き換えたらVagrant起動のコマンド。

$ vagrant up

数分で使うも捨てるも自由な環境ができあがります。停止はVagrantファイルのあるディレクトリに入ってvagrant halt、環境ごと削除するのはvagrant destroyです。Vagrantファイルは残るので復活させ放題。内容ごとバックアップもできるvagrant packageなんてコマンドもあるので、ぜひ調べて使ってみてくださいね。

上記の作業で、確認したいWordPressの分だけ作りました。特定言語のWordPressだけ欲しいという時にも便利です。WordPress1つのために環境一式という大層な構成ですが、とても簡単に運用できます。

テスト環境については負担が少ないものを模索していきたいですね。

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